建設リサイクル法の届出|誰が・いつまでに・どこへ出すか、届出書の書き方と出し忘れたときの扱い
建設リサイクル法の届出は、対象建設工事の発注者または自主施工者が、工事に着手する日の7日前までに都道府県知事(建築主事を置く市区町村では市区町村長)へ出す。様式は分別解体等省令の別記様式第一号で、工事の種別に応じた別表1〜3と設計図または写真を添える。出さない・虚偽を書くと20万円以下の罰金。届出書に書かれた分別解体等の計画と発生見込量は、受け入れる処理業者にとっても案件の下見になる。
LAW
廃棄物処理法・建設リサイクル法・各種業許可。条文と通知を、現場の判断に落とせる粒度で読み解く。
記事 13 件
GUIDE
廃棄物処理法の全体像
廃棄物の定義から業許可、委託契約、マニフェスト、罰則までを一本で通す。feedstock の第1ピラー。
建設リサイクル法と建設廃材
対象工事・届出・分別解体の義務と、がれき類/木くずの実務。
特別管理産業廃棄物の取扱い
特管物の判定基準、管理責任者の設置、保管・運搬の上乗せ基準。
ARTICLES
建設リサイクル法の届出は、対象建設工事の発注者または自主施工者が、工事に着手する日の7日前までに都道府県知事(建築主事を置く市区町村では市区町村長)へ出す。様式は分別解体等省令の別記様式第一号で、工事の種別に応じた別表1〜3と設計図または写真を添える。出さない・虚偽を書くと20万円以下の罰金。届出書に書かれた分別解体等の計画と発生見込量は、受け入れる処理業者にとっても案件の下見になる。
建設リサイクル法は、コンクリート・木材・アスファルトなど4品目を使った一定規模以上の工事に、分別解体と再資源化を義務づける法律だ。届出は発注者、分別と再資源化は元請を含む受注者の義務で、処理業者は「再資源化をする側」として元請の完了報告を支える。対象工事の規模基準、届出の流れ、解体工事業の登録、罰則、そして建設廃材を受け入れる処理業者に効く論点を、e-Gov原文と令和5年度実績で整理する。
2026年6月19日公布の改正廃棄物処理法(令和8年法律第43号)で、使用済みの金属・プラスチック物品を保管・再生するスクラップヤードが都道府県知事の許可制になる。産廃の許可を持つ事業者は許可を取り直さずに済む特例があるが(収集運搬業は保管のみ)、保管基準・帳簿・名義貸し禁止は許可業者と同じように適用される。施行日は未定で、公布から2年6か月以内。
2026年4月1日施行の改正資源有効利用促進法を、中小の処理業者の視点で解説する。再生プラスチックの利用計画義務(第23〜25条)、環境配慮設計の認定(第29・30条)、認定メーカーと受託者の廃棄物処理法の業許可特例(第54・57条)、LiB内蔵3品目の指定を、e-Gov施行版で条番号を照合して整理した。
東京都と福岡県が公表した産業廃棄物処理業者への行政処分49件を処分理由ごとに数えると、許可取消しの46件は違反行為ではなく「欠格要件」が理由だった。役員1人の刑罰、破産、他県の処分の連鎖——現場で見落としやすい型を公表文書から整理する。
特別管理産業廃棄物(特管産廃)は、施行令第2条の4が指定する廃油・廃酸・廃アルカリ・感染性・特定有害の5系統。普通の産廃と何が変わるのか——許可の別枠、保管の原則禁止、埋立禁止、委託前の文書通知、管理責任者の設置——を法・施行令・施行規則の条文で整理する。
廃棄物処理法の罰則は法第25条から第34条に置かれ、最高で5年以下の拘禁刑・1,000万円以下の罰金、法人には3億円以下の罰金が科される。処理業者にとって本当に怖いのは刑の重さではなく、罰金刑ひとつで欠格要件に該当し、許可の取消しが義務になる連鎖だ。2025年6月施行の拘禁刑への表記変更まで反映した現行法ベースで、罰則の全体構造とその連鎖を整理する。
専ら物は「許可が要らない廃棄物」ではない。古紙・くず鉄・あきびん類・古繊維の4品目について、処理業の許可だけが外れる特例で、根拠は法律ではなく50年以上前の通知にある。条文がどこで何を外し、何を外していないのかを法と規則の対応で整理し、令和5年通知が明確化した範囲と、4品目が今後広がらない理由までを一本で確認できるようにした。
廃棄物処理法は「一般廃棄物」を定義していない。産業廃棄物を先に定義し、それ以外を一般廃棄物と呼ぶ引き算の構造になっている。この順序を押さえると、同じ紙くずが業種で分かれる理由も、産廃の許可では一般廃棄物を扱えない理由も一本の線でつながる。処理業者が受け入れの前に確認すべき境界を、条文の所在とあわせて整理した。
産業廃棄物は法律で6種類・政令で14種類の計20種類が定められている。処理業者にとって20種類は「許可証の事業の範囲」に書かれる単位であり、1品目増やすには変更許可が要る。条番号つきの一覧表と、業種で扱いが変わる7品目の判断基準を整理した。
廃棄物処理法施行令は、法律が「政令で定める」と投げた部分を受け止める政令だ。許可の有効期間が5年なのも、優良認定で7年になるのも、再委託に排出事業者の書面承諾が要るのも、根拠はこの政令にある。処理業者が自分の許可と受託業務を守るために押さえるべき条文を、逆引きの地図として整理した。
廃棄物処理法施行規則は、法律と政令が枠だけを決めた実務の数字——マニフェストの返送期限、委託契約書の記載事項、保管や帳簿の基準——を埋める省令だ。処理業者の日常業務を直接縛る条文の所在を地図として整理し、2025年4月公布の改正——2026年1月に施行済みの委託契約書の記載事項追加と、2027年4月施行の電子マニフェスト報告項目追加——で何が変わるかまでを一本で確認できるようにした。
廃棄物処理法(廃掃法)は、処理業者にとって許可の根拠法そのものだ。目的と定義、許可制度、処理基準と保管基準、委託契約とマニフェスト、罰則、そして2026年6月に成立した改正までを、中小処理業者の実務に沿って整理する。施行令・施行規則・罰則の細部は各解説記事へ。